神社仏閣 出雲
★ 2016.9.5 出雲の神社②
【八重垣神社】
日本で始めて正式結婚をされた二柱ゆかりの神社です。
「鏡の池」の鏡占い、「夫婦杉」「連理玉椿(夫婦椿)」「大杉」など有名ですよね。本殿後方に、奥の院、佐久佐女の森があります。
「宝物殿」の、国の重要文化財に指定されている日本最古の神社壁画もぜひご覧いただきたいです。
巨勢金岡(こせの かなおか)によって描かれたとされていて、約1100年以上前に描かれたといわれる素盞鳴尊・稲田姫命・天照大神・市杵嶋姫命、脚摩乳命、手摩乳命の六神像の貴重な壁画が保存・公開されています。もともとは本殿の壁に飾られていたもので、昭和41年(1966年)に取り外されて修理、宝物館で大切に保存されるようになりました。ガラスケースに入っていないです。
稲田姫命の画は色がよく残っています。
二度目に訪れた時にやっと壁画を見れました。一度目は時間がなかったので。
【須我神社】
そして、スサノオさまと稲田姫さまが、初めて宮をつくられたというのが「日本初之宮」須我神社。
八雲山(御室山 みむろやま)の麓で、「吾此地に来て、我が御心すがすがし」といわれたことから、この地域を須賀というようになったとか。
素盞嗚尊が、「八雲立つ出雲八重垣妻ごめに八重垣作るその八重垣を」と歌を読まれたことから、 和歌発祥の地 と言われています。
須我神社に参拝したら、奥の宮へ行かれるといいそうです。
私は、残念ながら奥の宮には行っていません。当時知らなかったです。きっと「また行きなさい」という事なのでしょうか。
【奥の宮】
「須我神社」から約2キロ離れた八雲山(御室山/みむろやま)の中腹に、奥宮として鎮座する夫婦岩。古代祭祀場だそうです。
車で5分、そこから400m山道なので歩きやすい靴で。
湧き水「神泉坂根水」の水で身を清め、元気を頂いて参拝を、とのことです。
私は今まで、「行きたいな」とか「行かなきゃいけない」と思った神社には、だいたい数年間のうちに行く機会があったのですが…どうかなぁ。
★2016.9.3 出雲の神社①
出雲の神社にはご縁があるようで、度々訪れる機会がありました。
数年間かけて、出雲大社の摂社末社は殆ど、出雲の熊野大社、日御碕神社、須佐神社、八重垣神社、佐太神社、須我神社、神魂神社、玉造湯神社にも参拝できました。(美保神社はまだなので、機会があればぜひお参りしたいです。)
どの神社も興味深いので、少しずつ時々ご紹介しますね。
【日御碕神社】夜を守る神社
上下二社に分かれていて、「上の宮」を「神の宮」といい素盞嗚尊が主祭神、「下の宮」を「日沈宮神の宮」といい、天照大御神をお祀りしている珍しい神社です。
噂のお清めの「お砂」が入ったお守り「御神砂守 500円」は、表に並んでいないので、社務所の方に申し出ていただきます。
朱塗りの美しい神社です。日御碕灯台もあります。出雲大社から車で10分くらいなので行きやすいと思います。
★2016.9.3 古代出雲歴史博物館
せっかく出雲大社に行かれるのなら、お隣の「古代出雲歴史博物館」もおすすめします。特別展のイヤホンガイドが無料貸し出しというのも素晴らしい博物館。
特に、国宝の銅剣・銅鐸・銅矛が400点以上一堂展示されている常設展は圧巻です。
中央ロビーには、出雲大社境内遺跡から出土した、本殿の本物の巨大柱・宇豆柱も展示されています。
絵葉書や写真では見ていましたが実物はすごいです。間近で見られるっていいですね。
寄付したらいただける絵葉書。
平成の大遷宮の数年前は、ツアーや個人旅行で出雲大社に行くことが多かったので、行く度に大遷宮や神楽殿大注連縄へ寄付をしていたら、なんと遷座奉祝祭に参列することが出来ました。
貴重な体験をさせていただきありがたかったです。
★2016.9.3 出雲大社は、「勢溜(せい だまり)の大鳥居」から
マイカーや観光バスで行くと、駐車場へ止めて「さざれ石」を見て、「手水舎」、「ムスビの御神像」「御慈愛のご神像」「銅の鳥居」を触ってから荒垣の中に入って、参拝 という流れになってしまうでしょう。
しかし、できることならば、「勢溜(せい だまり)の大鳥居」から参道に入ることをお勧めします。
「勢溜 の大鳥居」からですと、「祓社(はらいのやしろ)」にお参りできます。ここで祓戸 神(はらえどのかみ)にお参りして心身を祓い清めます。
参道周りには、土俵や、浄の池、祓橋、松並木、オブジェ、像など色々あります。
ツアーですとなかなか難しいですよね。出来ない時は神様もわかってくださっていると思います。
まぁ理想は…本当は高さ23mの一の鳥居「宇迦橋の大鳥居」からがいいのでしょうけど。橋のたもとにハート型の石が埋められているそうです。(が、「銅の鳥居(四の鳥居)」まで1kmあるそうなので、私は車の中で頭を下げてご挨拶。。。)
そして実は、参道の右手に『大本神諭』の石碑があるのですよ。参道を歩いてて、アレは何だろうと思って近づいてビックリしました。
出口王仁三郎さんは自身をスサノオさまと自称していたそうですので、なるほどという感じ。調べてみたら昭和46年に建立されたようです。
因みに、私の家は浄土宗で、普通の一般的な神棚がございます。
★2016.9.2 出雲大社 最大のパワースポット 「素鵞社」
出雲大社 自体がパワースポットと言われていますが、その中でも最大のパワースポットと言われている【素鵞社(そがのやしろ)】をご存知の方も多いと思います。ご祭神は素戔嗚尊。
瑞垣の外、本殿の北(後ろ)に素鵞社はあります。本殿の本当の正面は西側ですので、正面で参拝して、そのまま左に進み角を曲がればすぐです。
「素鵞社」
社殿の床縁下の御砂を頂いて帰って御守としたり、また屋敷の土地、あるいは田畑に撒き清めて神様のご加護をいただくという信仰が古くからあるそうです。
まず、「稲佐の浜」の浜辺の砂を掻き採って 素鵞社 をお参りし、稲佐の浜で搔き採ってきたその砂を床縁下に置き供え、そして、従来からある御砂をいただいて帰る のだそうです。
出雲大社に参拝して、素鵞社に参らないのはもったいないですよ。
【ご本殿周辺の社殿の参拝】 は、
まず、ご本殿前のご本殿前の八足門(やつあしもん)にてご本殿をお参りし、ご本殿周辺の垣(瑞垣―みづかき)を左回り(時計と反対回り)に進み、各ご社殿をお参りするといいそうです。拝礼作法は、すべて「2礼4拍手1礼」です。
そういえば、全国にスサノオ様や出雲系の神様を祀る神社がとても多いようですね。運転中にナビを見ても、ここにもあそこにもスサノオ様系だって思います。
因みに、古事記は西暦712年に、日本書紀は西暦720年に編纂されたのですね。もっと古いのかと思いきや。。。。。
古事記以前からある神社もかなりあるようで、その古い神社の由緒をしらみつぶしに調べたという方の本も昔読んだことがあります。
次はまた出雲大社についてもう少し。。。
★2016.9.2 命主の社(出雲大社の境外摂社)の椋の巨木
神社を少しずつご紹介していこうと思います。まずは島根から。
出雲大社には行かれた方も多いと思いますが、摂社、末社が23社あります。境内末社11社。境外には、摂社九社、と末社三社。
椋の巨木のある【命主の社(いのちぬしのやしろ)】の正式な名称は、
「神魂伊能知奴志神社(かみむすびいのちぬしのかみのやしろ)」 といい、天地開闢(世界のはじまり)の造化三神の一柱、神皇産霊神(かみむすびのかみ)が祀られています。
古代の磐座(いわくら。神の御座所)が神社に発展した例のようで、貴重な神社だそうです。 (お社の画像がなくてすみません。)
椋の巨木も、高さ17m、根本回り12m。根が2m近くも根上りした見事な巨木で、島根の名樹に指定されているようです。
1000年といわれる椋の巨木
もう一社、
【大歳社】出雲大社から稲佐の浜への道筋にあります。素戔鳴尊の御子神。
大歳社
大歳さまは「天照國照彦天火明櫛玉饒速日尊」(あまてる くにてるひこ あまのほあかり くしたま にぎはやひ の みこと)と同じ神さまという説や、「天照御魂大神は饒速日命(ニギハヤヒ)だった」という説もあります。おもしろい…いえ、興味深いです。記紀には殆ど名前が出て来ないけれど、有名なニギハヤヒさま。
因みに、奈良の大神神社(主祭神の大物主大神もニギハヤヒ様と同一神という説有り)、と出雲大社はご縁が深いようですね。
大神神社の大祭の主賓は出雲大社の千家宮司さまのようですから。
真実はわかりませんが、ロマンがあって好きです。