ゲルマニウム②

 1975年に出版された「ゲルマニウムと私」 第二章 私のゲルマニウム 

をかいつまんでみますね。

 

ゲルマニウムという元素は原子番号32 

・約百年前に周期律の提唱者メンデレーエフは、32番目のところを空白にして、将来見つかるべき元素として「エカケイ素」と名付けて予告した。それから約20年、ドイツ人であるウインクラーが祖国の名をかりて「ゲルマニウム」と命名

ゲルマニウム半導体の性質を主にした研究が世界的に趨勢となってきた。

・見たところは金属のように見えるが、実は金属としての属性を持たない半導体物質。

ゲルマニウム原子の電子は特殊なふるまいをする

  一番外に4個の電子を持っており、ある異質の物質が来ると4個のうち一個が外に飛び出す。飛び出したあとは、ポジチーブホールといって、「正」に荷電された一種の落とし穴になるので、外から電子を取り込む現象が起こる

 

・石炭は太古の植物が大地の沈下によって海水に浸され空気から遮断された姿で炭化したもの

・石炭中にゲルマニウムが含まれていることはソ連の文献によってすでにわかっていた、調べてみるとゲルマニウムは植物の木質部に特に多いことがわかった

・奇妙なことに、欧米の石炭のように植物がシダ類には比較的に少なく、本邦炭

のように若い石炭(第三紀)セコイア類のものにはかなりの量のゲルマニウムが含まれれている

・つまり、石炭中のゲルマニウムは、もとの植物が持っていたもの、すなわち一次的に存在したのであると判断

ゲルマニウムは植物の生長に必要な存在

・土壌中の金属元素は」植物に吸い上げられ、植物の生長に一役買い、動物は植物を通して金属元素を摂取する。そして、動物は排泄または死によってその金属元素を土壌に戻す

有機ゲルマニウム32酸化物の合成に成功

   無機から有機にするという研究

   ゲルマニウムを生化学的に活性を持った化合物にする

   昭和42年秋、水に溶ける有機ゲルマニウム酸化物ができた。

・浅井博士自らの体で人体実験

ゲルマニウムは4本の手を持ち、そのうちの3本が1本ごとに酸素をつかみ、酸素はまたゲルマニウムとつながり美しい

ゲルマニウムは体内に酸素をいちじるしく増大させる

・どうして酸素欠乏が人間に体で起こるのか?そして病気になるのか?なぜ酸性体質が良くないのか?

  血液が酸性だということは、血液中に水素陽イオンが多いことを意味する。

  水素イオンは好んで酸素と結合して水酸基を形成する。すると生体内における酸素は消費され体内に酸素欠乏が起こる

・酸素欠乏を起こすものとして、分子の手が余っているいわゆる不飽和の状態にある分子をもった物質を摂ることがあげられる。これは、体内で酸素と結合してオキソニウム化合物をつくり酸素を減らしてしまう

・自然の世界は、常に不飽和という不安定から飽和という安定に向かい、そこではじめて存在を定着させる。だから、植物の場合でも自然のものには不飽和の状態にある分子が少ないが、人工によるものには多い

・浅井博士は、発がん性物質とは、体内で不飽和状態にある分子の手が、酸素を奪って、オキソニウム化合物をつくる物質を指すと定義

・酸素欠乏を起こすものはまだある。「精神」である

 精神的にストレスが加わる(不安定な精神状態におかれる)と、ホルモン(とくに副腎)の分泌にアンバランスが起こって、血液を酸性にし、ひいては酸素欠乏環境が生じて病気になる

・とにかく、健康にとって一番肝要なことは、体質的に酸素欠乏を招かぬようにすること

 

 

続きはまた今度